佐野海舟と伊東純也、不起訴までかかった時間の差や佐野の代表復帰や伊東の続く民事訴訟どうなる?

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性加害問題で同じように女性側から訴えられた伊東純也と佐野海舟。

伊東は不起訴になるまで半年以上の時間がかかったのに対し、佐野のあっという間の不起訴判決には驚く人も多かっただろう。

二人が不起訴までにかかった時間の違いは何だったのか?

いずれにせよ、二人は不起訴という判断は同じで、伊東は不起訴を受けこの度代表復帰を果たした。

佐野海舟の今後の代表復帰や、伊東純也に残された民事訴訟についてのサッカー協会の考えはどうなっているのでしょうか。




伊東純也と佐野海舟の不起訴判決までにかかった時間の差が大きい理由は?

伊東純也が不起訴になるまでの道のりがいかに長かったかや、代理人加藤弁護士の活躍や、何度も会見をし状況説明を繰り返し、伊東の無実を世間に伝え続けるなど、不起訴になるまでの道のりは簡単ではなかった。

しかも伊東は最初から、性加害について無罪を主張していたにも関わらず半年以上かかった。

ところが性加害を認めた佐野が、なぜあっという間に不起訴判決を受けたのか疑問に思う人も多かっただろう。本人が性加害を認めていたにも関わらずだった。

伊東は半年の間に実は事情徴収をたった一回、短時間しか受けていなかったことが加藤弁護士から明かされた。

つまり最初の段階から警察は女性側の偽証を疑いつつも密室での出来事のため、証拠になるLINEや動画などがあっても、最終的な状況証拠などを準備できずに女性側の取り調べだけに半年かかってしまった結果、不起訴が言い渡されるまでに時間がかかった。

一方、佐野は、自白したのに不起訴になって、逆におかしいという印象だった。

この理由は未だ明かされていないが、こんなにも早い不起訴処分となった理由として考えられることは3つある。

おそらくこの3つのどれかだと言われる。

・女性側と示談成立したため(金銭などを払う場合が多い)

・女性側が告訴を取りやめた(理由はいろいろな可能性の場合がある)

・取り調べをするうちに関与の度合いが少ないと判断され起訴猶予となった為

不起訴判定までの時間があまりに短かったため、女性との間に示談が成立した可能性が高いのでは?といわれているが、明かされていない。




佐野海舟は伊東純也のように不起訴のため代表復帰できるか

日本サッカー協会の湯川理事が19日、都内で行われた理事会後に7月に不同意性行容疑で逮捕され、後に不起訴処分となったドイツ1部マインツのMFの佐野海舟について、日本代表再招集される可能性に付いて以下のように答えた。

「サッカー協会の中では呼ぶ、呼ばないというところも含め、しっかりプレーできる状態なのかどうなのかの判断になる」

と説明した。

伊東純也が同じく不起訴を受けて今回日本代表復帰した事も含め理事が二人について語った。

伊東の場合は刑事訴訟では不起訴処分となったが、民事訴訟は12月から始まる予定でまだ先だ。

それに関しては、協会としてはただ見守るしかできないといった。

一方佐野海舟については、

「呼ぶ、呼ばないの環境がどうなのかを考慮した上で、判断していくことになる。」

と答えた。

「やはり(日本協会は)招集元なので、リクエストして、(クラブ側は)リリースする義務はあるが、そこはクラブとの話し合いに当然なる」

と答えた。

この環境がどうなのかというのは伊東純也の場合を当てはめると、最終的に出場判断された理由は、スポンサーの力が大きくスポンサーの判断が大きいと見られる。

伊東は一旦スポンサーが離れてしまったが、不起訴となる少し前からスポンサーが戻りだしたことで、スポンサーの許しが出たということが一つの理由。

さらに不起訴のタイミングでスタッド・ランスが日本に凱旋試合に来た。

このときの日本人観客の反応があまりにも伊東に好意的な反応だったことが、理事の言う「環境がどうなのか」という部分をクリアにしたという。

つまりもう伊東は代表復帰させても世論は全く問題ないことが確認できて日本代表の復帰が確定したのだった。

佐野に関しても、環境がどうなのか?というのは、代表復帰させてスポンサーやサポーターたちが全く問題なく歓迎してくれる状況であることが確認されたら復帰できるということだろう。




伊東純也の今後の民事訴訟についてサッカー協会は?

理事の伊東の今後に対する見解は、「民事の係争中に関しては、ただ見守ることしか我々にはできないと思う」ということで、後はお任せと言った感じだ。

伊東側は、民事にこそ強い意志で戦う姿勢を見せている。

不起訴というのは無罪を示すものではない。

実際佐野がその例だ。

伊東はなんとしても潔白を示すことが最終目的であると同時に、昔からスポーツ業界にあるお金を目的とした脅しのようなことで悩まされてきた黒歴史があり、「こういうことは自分で終わりにしたい」という気持ちをずっと伊東は述べてきた。

自分の後輩たちのためにも、こういうことは許されないという事例を作るために民事で最後まで戦うということだ。

伊東側の加藤弁護士も不起訴になる前から「相手を許さない、相手を逃さない」という厳しい言い方で、不起訴で終わらせないと強く強調してきた部分で、伊東純也の戦いは今始まったばかりだ。




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