松本人志の性加害裁判は、11月に、訴え取り消しという形で、何もなかったことにリセットされるという、多くの人が納得できない形で終結しました。
ここに書いた内容は、対等に戦えなくなった、松本側を不利に追い込んだ行動の一つです。
松本人志側が、今後証言台に立とうとしているa子さんに2月から探偵をつけ、調査を行い、家の前に車を止めて見張ったり、a子さんを精神的に追い詰めた件で、文春から報告記事が出されました。
これはa子さんだけではなく、田代弁護士の先輩弁護士である中村弁護士に、脅迫とも取れる手口でa子さんを証言台に立たせないように裏工作をしようとしたことが、明らかになりました。
この件に対し、田代弁護士のやりかたは、不当とする弁護士の意見が複数出ています。
田代弁護士は松本人志を訴える側のa子さんに探偵をつけ、本人を恐怖で精神的に追い込んだ。
さらにa子さんの知り合い弁護士に、「a子さんと不倫関係にあることをバラされたくなければ、自分はそれを止めることができるが、大丈夫ですか?」という切り口で、事実上、先輩弁護士を脅してa子さんが法定に立たないよう促したと言うのが文春側の調べだ。
これに対し、紀藤弁護士はプライバシー侵害の可能性を指摘。
出廷する可能性がある相手を脅かす行為になりかねないという。
そうなると弁護士倫理を定めた『弁護士職務基本規程』に抵触する可能性があると指摘した。
弁護士は基本的人権を養護する立場であることを自覚し務めるという「社会正義の実現」に反するため、懲戒事由に該当する可能性も指摘しました。
松本氏側弁護士が「私はその記事をとめられますけど、どうしましょうか」とまで述べたとことは、松本氏側がは否定している。
文春側の調べでは、a子さんの知り合い弁護士に、a子さんが証言台に立たないようにしてくれたら、あなたの不倫を隠蔽するという交換条件を出してきたという。
文春の主張が正しければ、
脅迫罪は直接に「ダメージを与えてやる」と告げなくても、害悪を「ほのめかす」だけでも成立し得る。
過去の裁判例では「火をつけてやる」と言わずに「火の元に御用心」といっても、脅迫罪が成立している。
今回のように、相手を脅して義務のないことをさせようとした場合は、強要未遂罪が成立し得る。
今回のケース、中村弁護士に「A子への連絡の依頼」をした後に、敢えて「不倫関係を記事にしたいと言っているマスコミがいますけど、大丈夫ですか?」と告げるケースが脅迫罪に当たらないか、また裁判に関係ない探偵行為自体、プライバシー侵害になり得る行為というのは前出の紀藤弁護士と同じ見解だ。
a子さんを出廷させないように依頼したことが真実ならば、弁護士として処分対象に値するという考え方があるようだ。
両弁護士の見解はほぼ一致する。
紀藤弁護士は、田代弁護士の行為は懲戒事由に該当する可能性を指摘。
西脇弁護士は弁護士会で処分の対象の可能性を指摘。
両者とも、田代弁護士のしたことは、弁護士としての倫理から外れた行為であり、処分の対象になりかねない事をしたということだ。
今回もまた田代弁護士は、弁護士として疑問を投げかけられる事になってきたようだ。